macOS Catalinaにアップグレードしようとしたら「コンピュータにmacOSをインストールできませんでした」
macOSをMojaveからCatalinaにアップグレードしようとしたら下記のようなメッセージが表示されインストールできない状態になってしまいました。
ディスクの空き領域が少ないためアップグレードできないようです。
コンピュータにmacOSをインストールできませんでした
Macintosh HDにはインストールに必要な空き領域がありません
インストーラを終了してコンピュータを再起動してからやり直してください。
「再起動してからやり直してください」と表示されているので再起動ボタンから再起動しても
macOSインストーラーが起動し同じエラーになってしまいます。
Macが復旧するまでにいろいろ試したことを書き残しておきます。
内蔵の起動ディスクから再起動してみる
次にmacOSインストーラを終了し起動ディスクを選択して起動できないか試してみます。
インストーラを終了
起動ディスクボタンを選択
起動ディスクを選択
起動できない状態になっているのか、起動ディスクの選択画面に内蔵のSSDが表示されません。
内蔵のSSDからは起動できませんでした。
ターミナルからファイルを削除してみる
内蔵ディスクの空き領域が少ないためインストールできなかったので、ターミナルからファイルを削除して空きを増やしてみます。
macOSインストーラの「ユーティリティ」メニューからターミナルを選択します。
ターミナルを起動したらrmコマンドで内蔵ディスクの不要なファイルを削除します。
ディスクユーティリティで空き領域のサイズを確認すると空き領域があまりかわりません。
ファイルを4Gくらい削除したところで、再度確認しても空き領域があまり変わりません。
全然、空き領域が増えないので別の方法を考えます。
外付けのディスクから起動で解決
Mac外付けのディスクから起動し内蔵SSDの空き容量を増やしてからCatalinaにアップグレードします。
macOSをインストールしている外付けディスクがないので、外付けのディスクにmacOS Catalinaをインストールします。
まず、ディスクユーティリティで外付けディスクにパテーションを作成します。
今回は、HD1、HD2、HD3の3つのパテーションを作成しました。
HD1はmacOSのインストーラー用にするため20GBにしましたが、10GBくらいあれば大丈夫だと思います。
HD2にmacOSをインストールするため少し多めに200GBにしました。
HD2にmacOSをインストールしたあとに確認すると空き領域が178GBあったので30GBくらいでもよかったかもしれません。
HD3は今後、Time Machine用のバックアップディスクとして使いたいので残りを全部割り当てました。
macOSのインストーラーをHD1にインストール
ターミナルを起動し内蔵ディスクからmacOS Catalinaのインストーラーを探すと下記の場所にありました。
/Volumes/Macintosh HD/Recovered Items/Applications/Install macOS Catalina.app
Install macOS Catalina.appのContents/Resourcesにcreateinstallmediaがあります。
これを使ってHD1にmacOS Catalinaのインストーラを作成します。
Resourcesフォルダに移動
# cd "/Volumes/Macintosh HD/Recovered Items/Applications/Install macOS Catalina.app/Contents/Resources"
外付けディスクにインストーラーをインストール
# ./createinstallmedia --volume /Volumes/HD1
HD1の部分には外付けディスクの名前を指定します。
インストールが終わるとHD1の名前がInstall macOS Catalinaに変わります。
起動ディスクにInstall macOS Catalinaを指定して再起動するとmacOSのインストールが始まります。
起動ディスクを選択
Install macOS Catalinaを選択し再起動します。
macOSインストール
外付けディスクには新規でCatalinaをインストールするのでmacOSインストールを選択します。
インストール開始
指示にしたがいインストールを進めます。
インストールが完了したらHD2を起動ディスクにして再起動します。
再起動したら内蔵ディスクから不要なファイルを削除します。
今回は20GBほどの空き領域を作りました。
空き領域が増えたらシステムを終了し外付けディスクをMacから外し再起動します。
Macを再起動すると内蔵ディスクの方のCatalinaへのアップグレードが始まります。
これで無事にCatalinaへアップグレードできました。
今回はディスクの秋が11GBほどの状態でアップグレードを始めたらこんな状態になってしましました。
ディスクの空きが少ない状態でのOSのアップグレードは危険です!