◯△◇アトトックのデザインチームの話◇△◯ (2) - デザイナーがチームを組んだら1+1が2じゃなくなった
前回の記事からだいぶ時間が空いてしまってごめんなさい。さて、前回の記事では社内に開発チームと共にデザインチームが存在していることの重要性を書いてみました。
弊社アトトックではデザインに関することは基本的にすべて自分（サトウ）と松村でチームを組んで仕事に取り組んでいます。ただ実は、2018年末頃まではそれぞれがデザインに関連する業務を持っていましたし、チームとして取り組むこともありましたが、タッグを組んで常に一緒に作業するという体制ではありませんでした。
デザイン業務のプロセス
まず、2人のどちらかが得意分野に応じて基本となるデザインを行います。多くの情報を整理するようなデザインの場合は自分が、伝えるべき情報はフォーカスが絞られていて、それをビジュアルデザイン的な表現によって伝えることを優先するようなデザインの場合は松村が基本デザインの作成を行うことが多いように思います。ただしプロジェクトによっては両方でそれぞれ案を作ることもあります。これについては後述します。
この基本デザインの作成で大枠は出来ます（大枠と言ってもそれ＝ワイヤフレームではなく、実際の完成形に近い大枠です）が、実はその時点での完成度は20〜30％程度と言った方がいいかもしれません。そしてここからデザインチームが考える100%の完成度に持っていくまでが非常に重要なプロセスであり、同時にチームとして動いているからこそ、その100%に向かってデザインの完成度を高めてことができるのだと感じています。
このプロセスの中では、まず大枠を作った時点で互いにレビューを行い、感じる些細な違和感などはかなり徹底的に洗い出します。また、大枠を作る時点で「どのようなデザイン処理を行った方がいいのか？」と悩むような箇所が発生する場合もあります。その場合は、初期の時点でもある程度のアイデアを大枠に落とし込みはするものの、それが果たして最適解なのかどうかをお互いに話し合うこともします。
2人がそれぞれ別プロセスで案を作ることもあると先述しました。
情報の整理というデザイン
ここではウェブサイトのデザインを例に挙げて話を進めさせてもらいます。
ウェブサイトやウェブページの場合、大雑把にカテゴライズするとすれば、伝えたい大切な情報はひとつ（ランディングページのような特定の商品を紹介するためのもの）の場合と、コーポレートサイトなどのその企業に関連する様々な情報をひとつのウェブサイトとして作り込むものがあります。
自分（サトウ）は特に後者の多くの情報を整理してわかりやすく伝える部分を得意としています。実際の社内でのデザイン制作の過程でよくあるのが、情報を整理〜まとめる部分を自分が主に担当し、その中で必要となってくるビジュアル表現の部分を松村に担当してもらうパターンです。
ただしこれも一筋縄ではありません。
お互いが最終的な完成形のイメージをある程度適切に共有していないと、てんでバラバラで収拾のつかないものになってしまうのです。
なので社内でこのプロセスを用いたデザイン業務を行う場合、最初に情報を整理した後に、そこに対するビジュアル的なアプローチ、表現の部分は「どこを目指すのか」をお互いに話し合って共有します。また、言葉で共有しづらいことも多々発生するので、その際はサンプルを作成したり、絵に描いたりしながらそれぞれの頭の中を整理していくことになります。
ちなみに先述した「伝えたい大切な情報はひとつ（ランディングページのような特定の商品を紹介するためのもの）」のような場合も、実際には伝えたい大切な情報に対して多くの付加情報がある場合が多く、実際にはどんなものを制作するにも、情報の整理とそれに対する適切なビジュアルアプローチの両方が必要になります。
これからの課題
今、アトトック社内にはデザイン業務を行うことができるメンバーは松村と自分だけです。しかし今後10年ずっと変わらず2人しかいない、ということはないでしょう。そう遠くない未来に別のデザイナーがジョインすることもあるでしょう。
そうなったときの課題が実は今の時点でかなり顕著に出ています。それは今現在、お互いの得意分野をよく理解し合って、ある種の阿吽の呼吸で連携している部分をどのように新しいメンバーにも広げていくかということ。
ただしこれに関しては、まだ見ぬ新しいメンバーが入ったときのことを机上の空論だけで考えていても仕方がないので、実際にメンバーが増えた時にまた試行錯誤して行くことになるのかなとも思っています。
さて、今回はこんなところですが、次の記事こそはそんなに時間が開かないように書こうと思います。執筆、がんばります。
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